臨床検査では、生理検査、検体検査及び輸血検査を常勤臨床検査技師13名、検査補助1名が24時間365日の緊急検査を含め日々の検査業務を行っております。
検査の質の向上と品質保証を目的として、日本臨床衛生検査技師会等の外部精度管理に参加し、優秀な成績を収めております。検査科内では定期的な勉強会の開催、認定資格の取得などを目標に個々の技術向上にも努めております。
【主な取得認定資格】
超音波検査士2名、認定一般検査技師1名、認定血液検査技師1名
生理部門では超音波検査(腹部、心臓、血管、甲状腺、乳腺、関節など)、心電図検査(負荷、24時間など)、呼吸機能検査、6分間歩行検査、血圧脈波検査、筋電図検査、睡眠時無呼吸症候群の検査などを行っています。予約時もしくは検査前に申し出て頂きますと、女性技師が対応させて頂きます。検査はトレーニングされた技師、超音波検査に関しては超音波検査士を中心に検査を担当しています。また、生理部門では毎年、超音波検査室業績集を作成し自己研鑽と共に院内外への啓蒙活動も行っています。
心電図検査
血圧脈波検査
呼吸機能検査
超音波検査
一般検査室では主に尿や便の検査を行っています。尿検査は尿中の様々な成分(糖・蛋白・潜血など)や細胞(赤血球・白血球など)を調べることで腎機能や糖尿病の診断・腎臓や膀胱からの出血や炎症などを見るのに役立ちます。便検査では便中のヘモグロビンを調べて消化管出血や大腸がんのスクリーニングを行います。
また、イムノクロマト法での各種迅速検査を実施しており、インフルエンザウイルス・アデノウイルス・RSウイルス・ヒトメタニューモウイルスや便中ロタウイルス・アデノウイルス・ノロウイルスなど感染症診断に必要な検査結果を速やかに報告しています。
半自動尿化学分析装置 顕微鏡
血液検査室では主に血球算定と止血検査を行っております。
血球算定は、赤血球(主な役割は酸素の運搬)、白血球(体内に侵入した病原体や異物から体を守る役割)、血小板(出血を止める役割)の増減を測定することにより様々な疾患を診断する際に必要となる検査です。止血検査は、出血を止める際に必要なタンパク(凝固因子)を測定することで、血栓の予防や治療のモニタリング、手術前の検査など血栓止血の病態把握に重要となる検査です。
末梢血液像鏡検法(倍率1000)
好中球
好酸球
好塩基球
リンパ球
単球
生化学検査では血清、血漿、全血、尿、胸水、腹水などを用いてそれぞれの検体中に含有される各蛋白、脂質、酵素類、微量元素等やインシュリン、甲状腺関連のホルモン物質、それに腫瘍マーカーなどの測定を行っています。
これらの検査項目は各病態の有無を調べるにとどまらず健康時にも測定しておくことで、次回測定結果の微妙な変化より病態をいち早く検知することが可能です。
当検査室では検査データを常にモニタリングしており異常データやそれにつながると思われるデータに関しては結果が出来次第各担当医や担当部署に連絡をあげる体制をとっております。
TOSHIBA2000FR
HITACHI7180
ARCHITECT1000
細菌やウイルスの感染などによる病気の診断、治療経過を知るための感染症検査や、免疫グロブリンなどの検査を実施しています。 輸血検査では、輸血用血液製剤の管理や交差適合試験検査などを一元管理し、迅速な輸血に対応しています。