能登半島地震 予備自衛官等の活動2026年1月21日
令和6年能登半島地震の被災地に巡回医療支援等を行うために技能予備自衛官として当院の医師が派遣されました。
避難所での診療や健康相談を通して、多くの被災者の支えとなったと感じています。
限られた環境の中でも住民の皆さまの不安を少しでも和らげたいという思いで尽力する姿は、医療者としての原点を改めて感じさせてくれました。
当院の受付に予備自衛官等の活動の軌跡という雑誌を置いています。
派遣された当院の医師も載っているので、受付や会計の待ち時間に手に取ってご覧ください。
最後に海野医師より活動について
令和6年1月10日から20日までの間、予備自衛官(医官)として能登半島へ支援に行ってまいりました。
元日の災害発生ののち1月7日に招集命令を受け取ったものの、当時の岸田首相の指示で突然予備自衛官派遣になったとのことで現場が混乱したまま現地へ行くことになりましたが、伊丹駐屯地で2日間の説明と事前訓練ののち能登半島の先端、珠洲市での医療支援活動に参加となりました。
現地では情報収集しながら吹雪の舞う中を積雪をかき分けて進み、探索と安否確認・医療需要の確認をすることと、震災で道路が破損したところを悪路に強い自衛隊車両で患者を護送することが任務でした。ニュース等ではとりあげられていませんが、移動途中では倒れたポリタンクを起こしたり、立ち往生していた車を救出したりなど見かけたトラブルへの対処もしておりました。
積雪が割れた道路を覆い隠していたため一歩間違うと滑落・遭難の危険もある中での活動、混乱が続く中で連絡の不備によるトラブル、続く余震の影響などありましたが、無事にやり遂げて戻ってこれたのは、自衛隊に限らず災害派遣医療チーム、NPO、現地の人々、派遣が決定したときに送り出してくださった方々など皆の協力する意識があってのことだろうと思います。あらためてこの場を借りてお礼申し上げます。
今後も災害は続きます。私が派遣されるかに関わらず救援が必要になったときには、皆で協力し助け合う意識を持つこと、それを子々孫々にまで伝えていくことが重要になりますので、どうか日頃の備蓄などの備えだけでなく災害に向き合う心構えを見直していただきますようよろしくお願いいたします。
海野貴史



